2009年2月21日土曜日

はじめに・・・

これからこのルームに、北欧家具に関するいろいろなコラムを書いていきます。













あくまで自然体で、今思っていること、昔の思い出を、思いつきそのときの気分次第でとりとめもなく書いていきます。同じように感じたこと、これは違うぞなんてコメントも大歓迎です。皆様と一緒にある種のこだわりをもって大切にルームをつくりあげていこうと思います。

私がはじめて北欧家具に触れたのは、今から30数年前、安い航空チケット(といっても当時はえらく高かった)はアエロフロート航空(旧ソ連)で行ったときでした。ヨーロッパまでは当時モスクワ経由が一番早かったのです。SK、JL、LHなんかは全てアンカレッジ経由で確か、羽田からコペンハーゲンまで18時間位かかったと思います。アエロフロートのイリューシン62という飛行機は、当時席の指定は無く、有事の際はソ連の兵士の輸送機になるとか、ドタキャンになるとか聞かされていたので、なんとなくJLとかSKの機体が妙に光って見えて、いつかはJLに乗って出張しようなどと思っていました。まあいろいろ考えたり、食べたり寝たりしているうちにCPHカストラップ空港に着きました。カストラップ空港に着く前、空から見たコペンハーゲンの街は小さなオレンジ色の屋根と緑の豊かなとても幸せそうな国に見えました。私にとってはじめてのヨーロッパはコペンハーゲンだったのです。

時は5月スカンジナビアンファニチャーフェア、30数年前は今と違い5月でもまだ雪が残っていて、日本ではGWなんかで春とか初夏の気候なのにさすがに北の国だなあと実感しました。スカンジナビアンファニチャーは旧ベラセンターで行われており、そこでハンスウェグナーはじめ、いろいろな人に会場で会い、今でもお付き合いしている方も多いです。会場には洗練されたパワーがありました。見るもの、会う人から多くのことを学びました。すべてが先生でした。経済学部出身の私にとって、この人たちがどんなに偉大な人なのかほとんど知りませんでした。親しげに話しかけられ、特に何の緊張もなく会話して、今から考えると若いからできた、とんでもないチャンスを得ることができたとつくづく思います。かのウェグナーさんと握手したとき、ものすごい大きな手で思い切り握りしめられたのを覚えています。暖かい手でした。ただ単純に思ったことは、なんでデンマーク人はこんなに思い切り力を入れて握手するのだろう?

次回はウェグナーさんの家具について書いてみようと思っています。